屋根改修工事ROOF
TILED ROOF
瓦屋根改修工事
・瓦屋根材の特徴
現在住宅に用いられている瓦は日本古来の粘土製のものや金属製のものの二種類が主流です。粘土を焼いて陶器として作られる粘土製に比べて、金属のものはとても軽量です。また地震発生時の対策など技術的にも大変進歩しています。しかし、人気があるのは今でも従来の粘土製瓦。とても寿命が長く、色落ちすることがほとんどないため、既存の瓦を一度撤去し、再度葺く「葺き直し」工事を行い、そのままの屋根材を大切にすることが可能です。
・改修目安
25~30年
・改修方法
葺き直し工事
現状の瓦屋根を大切にしたい場合は葺き直し工事がおすすめです。短い工事期間で、新築時に近い屋根の耐久性と美観を手に入れることができます。
BEFORE
AFTER
□工程
-
①施工前
-
②既存屋根材の撤去
-
③下葺施工
-
④瓦桟の設置
-
⑤瓦葺き
-
⑥棟瓦の設置
-
⑦完成
葺き直し工事では、一度瓦を撤去し、下地から補修・一部交換を行い、再度瓦を積んでいきます。瓦自体は耐久性抜群ですが、下地の板木や防水シートは瓦よりも早く劣化していきます。また、瓦は丁寧に組まれていますが、経年により徐々に緩く崩れていきます。その影響が最も大きく出るのが棟瓦の部分で、漆喰がはがれ銅線が切れるなどで棟が崩れていき、棟土が露出してしまうと雨水がしみこみやすくなります。その状態では更なる劣化を生んでしまうので、単なる劣化だけではなく、屋根のズレやゆがみなども気を付けなくてはなりません。
葺き替え工事
既存の瓦屋根を撤去し、新たな屋根材を葺く工事です。瓦屋根よりも軽量な屋根を希望される場合や、外観のイメージを一新したい方にお勧めの工事です。
BEFORE 日本瓦
AFTER スカイメタルルーフ(ウッド)
□工程
-
①施工前
-
②既存瓦の撤去
-
③野地板貼り
-
④ルーフィング貼り
-
⑤軒先唐草・ケラバの設置
-
⑥本体取り付け
-
⑦抜き板・棟板金の設置
-
⑧完成
葺き替え工事では既存の屋根材を撤去し、下地補修後、新たに防水シートを貼り、屋根材を葺きます。既存屋根を撤去し、下地から施工をするため新築時同様の耐久性を屋根にもたらす事ができます。新しく重ねる屋根材はジンカリウム鋼板という材質の金属屋根材が多く用いられます。金属屋根材はとても軽量なため、瓦屋根と比べると住宅構造に与える負荷が減少します。
漆喰補修工事
漆喰も経年劣化によって剥がれ落ちてきます。直接的な雨漏りなどの被害につながるわけではありませんが、そのままでは更なる劣化の原因を生むことにもなります。軽度であれば、漆喰の部分的な塗りで補修を行いますが、大部分に剥がれが見られる場合は棟の積み直しをおすすめします。