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診断事例CASE STUDY

CASE 04

2階窓サッシからの雨水侵入

2階窓サッシからの雨水侵入

診断データ

発生箇所: 2階窓サッシ付近
所在地: 神奈川県横浜市
種類: 木造2階建て
築年数: 30年
原因: 2階窓サッシ付近のひび割れ
調査方法: 散水試験・赤外線サーモグラフィー試験

調査経緯について

長時間の降雨がある際に、1階リビング天井ダウンライト付近に雨漏りが発生していた築30年の木造住宅。台風や長雨などの限定的な条件につき発生するため、原因特定にいたりませんでした。梅雨を控えた春の中旬に、イーグル建創へ調査依頼がありました。

01. 目視調査

目視調査

調査日が晴天のため、調査対象となる1階リビング天井には雨漏りが原因とみられる影響を見て取ることはできませんでした。

02. 侵入経路調査

侵入経路調査

続いて侵入経路の調査にあたります。まずは雨漏れ箇所直上のバルコニーを目視に点検します。床面の防水や排水等の確認を行い、開口部の調査に入ると、窓サッシに至る外壁のひび割れを確認しました。第一の嫌疑箇所として散水試験を行うことになりました。(写真ではわかりにくいひび割れなのでイメージ図をご参照下さい)

侵入経路調査

03. 散水試験

散水試験

今回の散水試験では台風や豪雨による長時間にわたる降雨を再現するために通常の試験時間の3倍である15分間の散水を行いました。

散水試験

04. 赤外線サーモグラフィー調査

赤外線サーモグラフィー調査

室内からサーモグラフィーで温度変化を確認しました。目視ではまだ天井面に出水などの影響がみられてはいませんが、サーモグラフィーを通すと、1階リビング天井裏に水が溜まっていることが温度の低下でわかります。

赤外線サーモグラフィー調査

SUMMARY診断のまとめ

雨漏りは原因と発生箇所が必ずしも一致するわけではありません。本案件では2階バルコニー窓サッシ部に発生した外壁クラックが原因となり、侵入した雨水が1階天井に流れてきていました。開口部が雨漏り原因となることは多くあります。窓はそもそも外壁に開いた穴にサッシをはめ込んだものです。そのため、サッシ周辺に発生したひび割れは内部に雨水を引き込む直接原因となってしまうことがあります。本調査では侵入経路の特定による補修工事を行い、雨漏れ症状の改善をすることが出来ました。