診断事例CASE STUDY
CASE 02
玄関ポーチ天井部の雨漏れ
調査経緯について
玄関ポーチの天井に部分的な黒ずみ汚れが発生していました。
建設会社がすでに廃業していたため弊社に調査依頼があり、雨漏りの発生を確認いたしました。
01. 目視調査
玄関ポーチの天井部に雨染みのような黒ずみ汚れを目視にて確認いたしました。現況から比較的短い期間の雨漏れによる影響であると推察し、原因箇所の調査を開始しました。
02. 侵入経路調査
玄関ポーチの上には2階部の居室があり、そこにある1点の窓に着目しました。窓サッシの周辺部を確認すると、サッシ上枠とサイディング材との取り合いに施されたシール部分が経年による劣化で収縮と硬化を起こし、剥離している状態にありました。
03. 散水試験
散水試験を行うと1分程度の注水で調査対象箇所より出水が確認されました。雨漏りの原因箇所と発生個所が近く、内部での複雑なトラブルによる複合的な雨漏りではないことが推測できます。
04. 赤外線サーモグラフィー調査
散水試験を行うと、天井ボードのつなぎ目よりぽたぽたと水滴が落ちる様子を目視確認。この出水により雨漏り原因の再現を確認いたしました。赤外線サーモグラフィーで確認すると、浸水した水分がたまり周囲よりも温度の低い「青い温度帯」が出来ていることが分かります。