診断事例CASE STUDY
CASE 01
天井トップライトからの雨漏れ
調査経緯について
豪雨の際にトップライトより雨漏れが発生しました。
雨漏り原因と改善方法について弊社に調査依頼があり、赤外線サーモグラフィーによる雨漏り診断を行いました。
01. 目視調査
今回の雨漏れ箇所であるトップライトの現況確認を目視にて行いました。トップライト周辺のクロスは雨水の侵入により一部剥がれ落ち、雨染みの確認できる場所もありました。雨漏れ確認のきっかけとなった豪雨以前より、長期間にわたって雨漏れを引き起こしていた可能性があると推測し調査を開始いたしました。
02. 侵入経路調査
雨漏れを起こしているトップライト上部に位置する外壁に設置されているルーバー式窓の取り合い部分に経年劣化による目地の劣化剥離を確認しました。サッシの周りはひび割れ、大きな隙間がいくつも連続して広がっている状況です。この部分を調査対象とし、散水試験を行うことになりました。
03. 散水試験実施
散水試験は雨水が住宅内部へ侵入するシチュエーションを再現し、検証する試験です。今回の調査物件では、目視調査によって雨漏れ箇所と仮定したサッシへ、散水試験を行いました。通常散水試験は5分間行いますが、3分間を経過した時点で出水を確認しました。
04. 赤外線サーモグラフィー調査
散水試験実施後、該当するサッシ周辺を内部より調査しました。室内では、ぽたぽたと天井内部より落ちる水滴の音が響き、構造部分への水の侵入が確認されたため、散水試験を中止して、赤外線サーモグラフィーによる表面温度の測定を行いました。
赤外線の反応は高温部分から「ピンク→オレンジ→黄色→黄緑→緑→青→黒」の順に、低温へと色を変えていきます。雨水などの液体が侵入すると写真のように青く変色します。この反応により散水からの侵入を確認しました。