Flow of painting
屋根塗装の工事手順
屋根塗装の工事手順FLOW OF PAINTING
01
仮説足場の設置
外装工事を行う際には多くの場合、住宅を上まで囲む足場の設置をまず行います。
部分的な塗装や簡易的な補修のみの場合は足場を利用しないこともありますが、作業員の安全と塗料や汚れの飛散防止のために必要なので、一般的には必ず足場を組んでから外装工事を行います。
イーグル建創ではビケ足場と呼ばれるくさび式の足場を利用しています。単管と呼ばれるパイプを組んだものとは違い、作業する足場板が幅広の面であるため、安全かつスムーズな作業を行うことが可能です。また、組立・解体の両面で作業性が高く、効率的な現場業務が可能となっています。
足場組が終わると、飛散防止の現場ネットで家を覆い、工事の用意を行います。また、この際に足場組みや汚れ防止のため、お車やお庭の調達品をお預かりすることが可能です。
02
高圧洗浄
塗装工事を行う前に高圧洗浄機にてお家全体を一度丸洗いします。外壁や屋根材の表面には汚れやカビ、苔といった付着物がついています。
また劣化して塗装がはがれてきている部位も高圧洗浄を当てることで、けばけばとした剥がれを落とすことが出来ます。この高圧洗浄は、塗装工事完了後の見栄えや耐久性を左右する大切な工程です。
塗装から数年で剥がれが出るような場合には、この洗浄や下塗りといった下処理に原因があることがほとんどです。
03
養生作業
養生とは塗装しない部分に塗料が付着しないように覆いをかけることです。塗装現場での作業はマスカーという名称のテープとビニールが一緒になった資材を用いて行います。
屋根の場合はトップライトやグルニエがある場合など窓面を覆うことで、塗料に付着から守ります。
養生作業の質は仕上がりの美しさを上げるだけでなく、人的ミスによる塗り間違いなどを防ぐことが出来ます。
04
屋根下地・部材調整
屋根は塗装工事と一緒に棟やケラバなどの板金工事を行います。また雪止めなどの付属部品や太陽光発電のパネル設置を行うこともあります。
屋根の塗装が必要な状態となると、棟などの板金部分にも劣化が出ているころです。棟板金を止めている釘を支えている貫板が腐食し、土台としての能力を損なっている場合があります。
そのため、屋根の状態によっては屋根の板金を外し、内部の貫板交換を行います。また、スレート瓦が割れている場合はコーキング処理を施して塗装の準備をします。
05
下塗り・縁切り処理
塗装工程は外壁と同じく、まずは上塗り材の密着性を高める下塗り材を塗布します。下塗りが完了すると「縁切り」という処理を行います。
縁切りとは屋根材と屋根材が塗料でくっつかないように隙間を作る工程です。屋根材同士がくっつくと雨水の抜け道がなくなります。
また、隙間が少なく狭いと毛細血管減少と言って屋根表面の雨水や水分を内側に吸い上げてしまう現象も発生します。上記の現象は雨漏れの原因ともなりますので、防ぐ処置として縁切りを行います。
ヘラ状の器具で隙間を作る方法を従来取っていましたが、現在では「タスペーサー」という差し込み式の部材を使用して行っています。
06
中塗り・上塗り
中塗り・上塗りと塗料を2度に分けて重ね塗りをしていきます。薄く均等に塗り重ねることで塗装のムラはなくなり、美しく強固な塗膜面を作ることが出来ます。
塗装を行うことで防水性能を高めることが出来ますが、屋根の場合は屋根材の下にある防水シートの痛みを気にしなければいけません。
環境によって左右されますが、防水シートは通常10〜15年の寿命となっています。築年数が15年前後経つ場合は、点検時に防水シートの状態を必ず確認して、適切な工事を行うことをおすすめします。
補足
01
太陽光パネルの設置
太陽光パネルを設置する場合は、まず土台となる架台を設置します。架台は屋根材の種類や寸法に合わせて多くの種類が用意されています。架台をパネルサイズに合わせて展開・設置すると、そこにフレームを取り付けます。
フレームが組みあがり水平に調整すると、パネルを乗せていきます。コネクタを接続し、屋内への接続が完了すると、太陽光を利用した省エネ生活がはじまります。
補足
02
雪止めの設置
雪止めは文字通り雪の落下を防ぐための部材です。豪雪地帯では雪止めでは大量の雪を止めておけないので使用しませんが、年に1〜2回程度の降雪がある地帯では、屋根からの落雪時にカーポートの破損や近隣への被害を出してしまうことがあるため使用していることがあります。
雪止めの設置は屋根の塗装工事が完了した後に、後付けタイプの物を用います。後付けタイプは屋根材の隙間に差し込むタイプのもので、奥まで入りスレート屋根の先端に引っかけて使用します。
07
完了確認
塗装工事が完了すると工事管理担当が品質の確認を行います。
塗装のムラや汚れなどを確認し、手直しの必要がない状態であれば足場の解体に移ります。
08
足場解体
足場の設置から解体までは雨天などによる延期がない限り、通常10〜14日程度の期間となります。
足場に養生ネットがかかっていると視界が遮られて閉塞感がありますが、晴れて工事が完了するときれいな外壁の輝きと相まってとてもすっきりと気持ちの良い気分になります。
足場解体後は預かっていたお車やお庭の品物を返却し、最後の確認に入ります。お客様の納得がいただければ検収をいただき、工事の完了とします。