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防犯カメラで家族の安全を守りましょう

2023.3.5マメ知識

防犯カメラが二〇二三年のトレンドに!?

二〇二三年の住宅業界では防犯カメラがトレンドになるかもしれません。というのも、年明けから続いた強盗事件のニュースにより安全対策が注目されているからです。大豪邸でもあるまいしと、今までは防犯カメラなどのセキュリティ対策に無関心であったご家庭でも今や需要が増えています防犯カメラの必要性や機能性などをこの記事にまとめてみました。

日本の侵入窃盗データ

日本の侵入窃盗は平成10年をピークに件数を減らしています。平成14年・15年は増加の傾向を見せましたがそれ以降は減少を続け、令和4年には2万件程度の数字となりました。平成10年からの約24年間にその数は約12・5%に至るまでその数を減らしています。驚くべきスピードで犯罪件数が減少しているなか、気になる数字として身体犯といわれる「殺人や致死、傷害」などの暴力行為を伴う窃盗件数は令和4年に100件発生しておいます。これは前年比の16.5%と増加傾向の数字となりました。街や各家庭の防犯対策が進み、犯罪件数は低下していますが、それでも行う犯人の手口が強引かつ残忍なものとなっていると考えることができるかもしれません。

安全対策としての防犯カメラ

現在では店舗やオフィス、街頭に一般家庭と防犯カメラの設置が一般的なものになってきました。神奈川県の大和市では防犯に力を入れ、市内には自治体が設置しただけでも909台の防犯カメラが作動しており、犯罪認知件数は2003年から2021年にかけて83.6%の減少がみられています。

さて、防犯カメラの設置をすることで具体的にはどのような効果があるのでしょうか。

犯罪に対する抑止力

記録媒体としての防犯カメラの有効性は非常に高く、多くの犯罪者が防犯カメラの映像を手掛かりに検挙に至っています。そのため空き巣などの侵入を考えている犯人は防犯カメラの設置に気が付くと、諦めて他の場所に移動するということもわかっています。また、侵入などの犯罪に限らず、カメラに撮られていると認識することでマナー違反やモラル違反といった第三者の行動の抑制にもつながります。具体的には犬の糞やおしっこ、ごみのポイ捨てなどの抑制に効果的です。

事件発生時の対応

何か事件が起こると周辺の防犯カメラの映像を警察が収集します。映像をたどることで移動の経路や顔、姿などが分かるようになります。これは警察の初動対応のスピードに大きくかかわり、速やかな逮捕につながります。防犯カメラ映像の解析は一台ではなく多数のカメラを対象とする「リレー捜査」という形式が用いられます。これは一台の防犯カメラから次の防犯カメラ、またその次へと事件発生場所から道筋をたどることで犯人の行動や逃走経路などを追うことができるという操作です。国内では重要犯罪の約13%が防犯カメラの映像を頼りに解決に至っているとされています。

防犯カメラと監視カメラ

防犯カメラと同じように用いられる名称に「監視カメラ」があります。この二つは混在して表記されることもあり、違いとしては曖昧なものかもしれませんが、ここでは一般的に考えられる防犯カメラと監視カメラの違いについて記載します。

防犯カメラの定義について

防犯カメラは基本的には記録用に用いられます。犯罪や事故の発生において、そのとき何が起こっていたかを記録し分析や判断をするために用いられます。

監視カメラの定義について

監視カメラは監視を行うためのカメラであり、その映像が映るモニターを通じて安全管理者が危機を察知し、犯罪や事故を予防する目的があります。

両者の違いとは

この二つの違いは機能や性能などで決まるものではありません。監視者が映像を確認しているものが監視カメラという分け方になると思います。もちろん、防犯カメラであっても機能的にはその映像をリアルタイムで確認し、危機予防を行うことができます。

ダミーカメラについて

ダミーカメラは一般的にその存在が周知されているため、設置するとかえって危険という考え方があります。つまり、ダミーカメラをしかけてしかるべき貴重品や金銭が住居に存在するが、セキュリティとしては他の家と同様または他の家よりも安心している状態ーまたは油断しているともーにあると侵入者は考えます。また、ダミーカメラは一般的に購入可能な商品であり、インターネットなどで検索をすると商品はたくさん出てきます。それはつまり、侵入者もダミーカメラの情報をきわめて簡単に手に入れることができるということです。そのため、設置されているカメラが本物か偽物化を見抜くことは手練れの侵入者にとっては容易なことであり、その効果が発揮される機会は極めて少ないと言えます。

防犯カメラの有効性について

防犯カメラは「犯罪抑止力」と「検挙率向上」に高い効果を発揮するため、セキュリティ対策にとって非常に有効な手段であることは間違いありません。ここで愛知県刈谷市のデータを参照したいと思います。このデータでは防犯カメラの設置台数と犯罪認知件数の相関関係を見ることができます。

警察も推奨しているように防犯カメラの有効性は広く認知され、ますます需要は広がっていきます。しかし、そんな防犯カメラも設置すればよいというものではありません。正しく効果を発揮するためには死角をケアする場所に必要な台数を設置することが大切です。設置に関する要件は設置会社に確認をしてみてください。そして、 防犯カメラの設置にはまた別の注意事項が存在します。

防犯カメラの注意点

防犯カメラやセキュリティ設備の設置をすることで近隣とのトラブルが発生することがあります。その点は設置時によく注意をしなければいけません。下記のような理由でトラブルが実際発生しています。

・防犯カメラによるプライバシーの侵害

設置者にその意図が無くても、防犯カメラがあることで近隣の人は自分自身が見張られているように感じることがあります。そのため2階部などの高いところへの設置や隣家を画角に入れるような設置は控えなければいけません。

・人感センサーライトによるトラブル

人感センサーによって照明が灯る設備はカメラとともに設置することで防犯に対して非常に有効ですが、例えばその光が隣家の寝室に差し込んでいるとなったらその住民にとっては極めて不快なものとなるでしょう。設置時には近隣の家との位置関係を考慮する必要があります。

ご自宅の安全性を確認しましょう

最後に簡単ではありますがご自宅の安全性を図で見て確認して見ましょう。侵入者がどこを見ているのかを知ることが安全対策の第一歩です。

まとめ

空き巣などの侵入者は、侵入に5分以上かかるとリスクを感じて撤退すると言われています。そして、侵入の経路は窓やドアからが多く、その大半が無施錠だったことが分かっています。安全な暮らしのために防犯設備や戸締りなどできることから見直していきましょう。

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