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屋根の種類別「部位と名称」について

2022.8.20リフォームのコト

屋根の種類別部位と名称について

屋根の「アレ」「ソコ」の名前について

屋根のお話をしようとしても、「アレ?あそこはなんて言うんだっけ?」というときありますよね。そんな時に参考にしてもらいたい「屋根の細部の名称と役割」についてお話したいと思います。屋根と一口に言っても屋根には様々な部位があり、それぞれ役割があります。今回は切妻(きりづま)屋根の形式を例に、スレート屋根と瓦屋根について各部位を見ていきたいと思います。

1、スレート屋根の部位と名称

屋根の種類別「部位と名称」について

まずは現在の住宅で主流な屋根材である「スレート屋根」についてです。ポスト瓦屋根として軽量性や安価であること、その後のメンテナンス性の良さなどから立てうる住宅等でメインの屋根材として多く用いられています。また、スレート屋根のほかにはアスファルトシングルが用いられており、上葺工事(カバー工法)や葺き直し工事後は金属屋根が採用されるケースがあります。この「スレート」「アスファルトシングル」「金属屋根」のどちらも概ね同じ形式の造りとなっているため、スレート屋根の造りをベースに当てはめて考えることが出来ます。

スレート屋根の部位と名称

屋根の種類別「部位と名称」について

上記イラストは一般的なスレート屋根の表層部分をイラストに表したものです。リフォーム後、新たな屋根材を取り付ける際は「スターター」や「同質役物」など上記表に掲載していない部材を用いることがあります。

屋根の種類別「部位と名称」について

スレート屋根の下地と構造について

続いてスレート屋根の下地と構造を図で見ていきます。

屋根の種類別「部位と名称」について

木造建築では表層に位置する屋根材や板金などの金属材、または付属設備の雨樋や雪止めを除くと小屋組みという構造が見えてきます。木材で組んだ小屋の上に野地板を貼り、防水機能のあるルーフィングとも呼ばれる防水シートを隙間なく、下から重ねるように貼ります。その上に仕上げ材として屋根材や板金などを設置しています。屋根にとって重要なのは第2層にある防水シートです。屋根そのものであるかのようにルーフィングと呼ばれる防水シートは屋根の防水性能をつかさどる重要な部材となります、一般的なゴム製のルーフィング材は15年程度の耐久年数です。新築から15年目以降に屋根工事を行う際はルーフィング材の交換や上葺工事などによって上から重ねることをイーグル建創では推奨しています。防水シートの劣化が進むと隙間が生じ、防水力が低下します。その状態で雨を屋根が受けると防水シートの隙間から雨漏りにつながるリスクが高まります。雨漏りは躯体の劣化など大きなトラブルに発展することがありますので、築年数に応じたメンテナンスが必要です。

屋根の種類別「部位と名称」について

2,瓦屋根の部位と名称

屋根の種類別「部位と名称」について

瓦屋根はスレート屋根と屋根材の取付が違うため下層の構造が変わってきます。まずは瓦をひっかける瓦桟という木材を防止シートの上に渡らせています。また、広小舞という瓦や垂木の整えて見栄えを抑止、野地板への雨水の浸透を抑える機能をもつ部位が加わります。

古くは瓦をした葺き材の上に大量に敷き詰めた粘土の上に固定していました。現在は軽量化のため瓦桟を用いた施工が主流です。

 瓦屋根の下地と構造について

瓦屋根の下地と構造を図で見ていきます。

屋根の種類別「部位と名称」について

棟瓦について

下記の図は棟瓦についての図式です。こちらも瓦屋根の軽量に伴い、施工方法は複数パターンあります。そのため。下記の固定方法は一例としてお考え下さい。

図⑤

屋根の種類別「部位と名称」について

屋根の頂上部に位置する棟瓦は粘土や漆喰(特に南蛮漆喰)と一緒に固定しながら積み上げていきます。冠瓦を乗せると内側に仕込んでいた銅線で下から上へ縛り上げます。鬼瓦の設置や、棟瓦と屋根瓦の隙間埋めには漆喰を用います。瓦屋根・スレート屋根に関わらず、棟は劣化が起こりやすい部分です。スレートでは棟の釘が抜けたりすることで板金が外れ、中の棟板や下地といった部分が露出してしまいます。瓦屋根では棟を固定する銅線のゆるみや漆喰の脱落などで棟の固定が弱り、のしがわらの崩れや鬼瓦の転倒などが発生し、防水性能の低い部分が露出してしまいます。屋根は地震などの揺れや雨風の影響を受けやすく、中でも棟は最上部や屋根のつなぎ目など角度のついた部分にあるため、大きな抵抗を受けてしまいます。屋根の部位の中では目視で確認しやすい部分なので気にかけてみてください。

屋根の種類別「部位と名称」について

まとめ

今回はシンプルな形状を一例として取り上げましたのでイメージが付きやすかったのではないかと思います。実際はL字がたの屋根や屋根が二段左右に重なるような形など建物の形と意匠性によって、屋根の形は複雑になりそれによる注意点などが増えていきます。そちらについてはまた別の機会、別の記事にてお話しできたらと思います。

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